CD、レーベル:Improvised Music from Japan、CD番号:IMJ-505、2003年5月発売。
1980年代より演奏活動を始め、近藤等則 (トランペット)、阿部薫 (アルト・サックス、ほか) らと共演。日本の伝統楽器である太鼓とドラムによるリズムの妙をフィーチャーしたハードな即興演奏グループ、ポリブレス・パーカッション・バンドを率いる一方、90年に初の欧州ツアーをおこなって以来、積極的に世界各国を巡り国内外のミュージシャンと幅広く活動。ドイツのペーター・ブロッツマン (サックス)、スイスの故ヴェルナー・リュディ (サックス)、米国のウィリアム・パーカー (ベース)、英国のデレク・ベイリー (ギター) らとの演奏はそれぞれCD化されている。剛腕サックス奏者ブロッツマンとの相性の良さでわかるように、羽野のドラミングは抜群のパワーとスピードを併せ持ったフリー・インプロヴィゼーション / フリー・ジャズ畑のものだ。しかし、彼の出身地である九州、小倉の祭りを通して幼い頃から育くんできた小倉太鼓のリズム・センスが噛み合って、ほかのドラマーには決して真似できない唯一無比のスタイルを確立している。その独特のドラミングを最もはっきりと表現するとすれば、やはりドラム・ソロということになろう。本作は2003年3月東京「ビン・スパーク」でのライヴ録音で、羽野にとってドラム・ソロによる初のフル・アルバムである。羽野の持ち味のすべてを出し切った決定盤。
mp3 excerpt: track 1特価:1500円 (通常価格2000円のところ)