CD2枚組、レーベル:Improvised Music from Japan、CD番号:IMJ-508/9、2003年12月発売。
ウィーン在住のラドゥ・マルファッティは2003年12月で60才を迎え、長いキャリアを誇るトロンボーン奏者、作曲家。1990年代以降、極端に音数の少ない独自の作曲・即興スタイルを確立し今日に至っている。一方の杉本拓は本アルバム発売当時30代後半のギタリストで、1990年代後半から同様に極度に音数の少ない演奏スタイルを開拓し、国内外で高い評価を得ると共に、国内の若手ミュージシャンにも強い影響を与えている。20才以上も年の離れた二人だが、当時、オーストリアで幾度となく共演、2002年12月には初の日本ツアーをおこない大きな反響を呼んだ。
本作品はスタジオ録音 (1曲) とライヴ録音 (2曲) をそれぞれ一枚に収めた紙ジャケ2枚組。スタジオ録音は2003年、杉本とマルファッティが東京とウィーンで各自のパートを別個に録音し、それをウィーンでマルファッティがミックスしてひとつの作品に作り上げた。ライヴ録音は一曲目が2003年のウィーン、二曲目は2002年12月の日本ツアーでの演奏を収録。まったくの無音をバックに、思い出したようにぽつりぽつりと音を置いていくスタジオ録音と、ざわめきや車の流れといった別の音のほうが支配的ともいえる環境でも、いつもと変わらぬ寡黙な演奏をおこなうライヴ録音。聴き手に対し、音と無音の関係を否応なしに再考させる衝撃の問題作!
特価:2000円 (通常価格2500円のところ)