CD、レーベル:Improvised Music from Japan、CD番号:IMJ-516、2004年3月発売。
パーカッショニスト、サム・ベネットは80〜90年代にはニューヨークの即興音楽シーンで活躍。その後東京に居を移し、いとうはるなとのデュオ・プロジェクト「SKIST」 、内橋和久、ネッド・ローゼンバーグとのトリオ「R.U.B.」を始め、多方面での活動を続けながら今日に至っている。早くからアコースティックとエレクトロニクスの融合に努めると共に、メイン楽器として使用している Korg 社 WaveDrum のような電子ドラムから日用品・おもちゃ類に至る様々な素材を使い、ユーモラスとシリアスが絶妙にマッチした色彩豊かな彼独自のサウンドを生み出すことに成功している。全19曲収録 (そのほとんどがライヴ録音) した本作はタイトルが示すように、身近にころがっている物で演奏を楽しめるのだということを彼自ら実践しているかのようだが、個性的でじっくりと聴き込ませるアルバムにまとめ上げてしまうところに、ベネットの音楽性の高さとセンスの良さがはっきりとあらわれている。彼のリーダー / コ・リーダー作品は何枚もあるが、ソロ作品は意外にも1984年にLPでリリースされたパーカッション・ソロ以来、実に20年振りの2作目となる。
mp3 excerpt: track 1特価:1500円 (通常価格2000円のところ)