CD、レーベル:Improvised Music from Japan、CD番号:IMJ-526、2006年4月発売。
ウィーンのクラウス・フィリップ (Klaus Filip) はライヴ・インプロヴィゼーションのためのソフトウェア「lloopp」を開発し、改良を続けつつ、自ら「lloopp」を使用してサインウェイヴのみを用いた演奏をおこなう。一方の中村としまるは、外部音源を入力せずにミキサー内部のフィードバックのみをコントロールして演奏する。本アルバムは、この極めて個性的な手法を採用するふたりの共演による即興演奏作品。2005年5月にクラウス・フィリップがトロンボーン奏者ラドゥ・マルファッティ (Radu Malfatti) と共に来日した際に東京のスタジオでおこなった録音2曲と、やはり2005年6月、今度は中村がウィーンを訪れた時のスタジオ録音1曲の計3曲を収録。淡々と進行するも、電子音のささやきやつぶやきがもたらす暖かみとテンションは絶妙で、彼らにしかなし得ないサウンドを生み出している。
mp3 excerpt: track 3特価:1500円 (通常価格2000円のところ)