CD2枚組、レーベル:Meenna、CD番号:meenna-967、2020年9月発売。
東京の杉本拓、ロシア、サンクトペテルブルクの Denis Sorokin、そしてノルウェイ、オスロの Fredrik Rasten。2019年3月上旬、ドイツ、ベルリンでこの3人のギタリストが顔を合わせた。3人は同じギタリストであるばかりでなく、音楽的方向性も似ていたことからすぐに意気投合。3月7〜9日の3日間にわたり、Petersburg Art Space Berlin で録音をおこなった。本アルバムには、この時に録音したトリオによる演奏10トラックをCD2枚に収録している。
この録音のために、杉本拓は6曲、Fredrik Rasten は4曲の作曲作品を用意。杉本の曲は複数の曲の演奏を1トラックに収めているものがあり、6曲の演奏を5トラックに収録している。残りの1トラックでは、即興演奏を披露。3人ともすべての演奏でアコースティック・ギターを使用。Denis Sorokin はピッチ・パイプや音叉も使うトラックがあり、即興演奏では Fredrik Rasten のヴォイスも時折聞こえてくる。全体に曲と演奏が見事にマッチし、アコースティック・ギターによるアンサンブルの美しさは際立っていて、聴く者に必ずや心の安らぎをもたらしてくれるだろう。
杉本拓は国内外で高い評価と人気を得た作曲家 / ギター奏者であり、Ftarri と Meenna レーベルから既に多くのCDリリースがある。Denis Sorokin は特にヴァンデルヴァイザー派の作曲作品の演奏で知られるギター奏者。Meenna レーベルより2019年リリースの杉本拓CD『Guitars』に参加している。Fredrik Rasten も実験音楽の分野で活躍するギター奏者 / 作曲家で、Edition Wandelweiser (ドイツ) や Sofa (ノルウェイ) などのレーベルからリリースがある。
価格:2500 円