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Yan Jun / Jean-Luc Guionnet / Matija Schellander / 村山政二朗
Blue Mistake, Red Mistake

cover art

CD、レーベル:Meenna、CD番号:meenna-971、2020年6月発売。

Blue Mistake, Red Mistake は、オーストリア、ウィーン在住のコントラバス奏者のマティヤ・シェランダー (Matija Schellander) を中心に、フランス、パリ在住のサックス奏者、ジャンリュック・ギオネ (Jean-Luc Guionnet)、中国北京在住 (本アルバム録音当時はレジデンスでベルリンに滞在) のヤン・ジュン (Yan Jun)、そして打楽器奏者の村山政二朗 (長らくフランスに暮らし現在もパリ在住だが、本アルバム録音当時は数年間日本に住んでいた) の4人によるプロジェクト。2017年3月、シェランダーがオーストリア、サンクト・ジョアン・イン・チロル (St. Johann in Tirol) のジャズ / 即興音楽フェスティヴァル Artacts でレジデンスとして滞在中に、4人が集まりスタート。Artacts フェスティヴァルを皮切りに、1週間の間にオーストリアのグラーツとウィーン、スロヴェニアのリュブリャナと4回の公演をおこなった。

本アルバムには、最後のリュブリャナでの演奏、約44分の1曲を収録。ヤン・ジュンはエレクロニクスを使うことが多いが、ここではヴォイスのみを担当。村山はスネア・ドラムとヴォイス。会場である Galerija SKUC の室内は細長いホールのような形状で、別の部屋がいくつか隣り合っているが、その間は壁がくり抜いてあるかのようにドアがない。このプロジェクトには、「4人のうち3人はお互い近くで演奏するが、ひとりだけは遠く離れたところに位置する」という約束事があり、この公演では、シェランダーがほかの3人のかなり後方で演奏を開始し、演奏中に別の複数の部屋へ移動したりしている。

かなり音数を抑制したミニマリスティックなムードが全体を支配する中、時折、強烈な打音が響く。ひんやりとした強度な緊張感とともに、音の遠近感やダイナミズムがこのうえない効果をあげ、録音の素晴らしさも相まって最上の作品が生み出された。

mp3 excerpt: track 1

価格:1500 円


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