CD、レーベル：Meenna、CD番号：meenna-975、2019年7月発売。

杉本拓は東京在住のギター奏者 / 作曲家。即興演奏家でもあるが、現在は作曲と、(他の作曲家の作品を含む) 作曲作品の演奏がメインの活動となっている。特にヴァンデルヴァイザーと関係の深い世界中の作曲家や演奏家と、グローバルで密な交流を続けている。グローバルで密な交流を続けている。Ftarri はこれまでに、杉本の単独名義アルバムを『Septet』(2015年) と『Quintets: Berlin, San Diego』(2017年) の2枚リリースしているが、どちらも杉本の作曲作品を他のミュージシャンが演奏している (『Septet』では、杉本も演奏に参加)。

今作の『Guitars』はこれらに続く杉本名義のアルバムで、彼が作曲したギターのための3曲を収録。1曲目と3曲目は20分前後のギター・ソロ、2曲目はギター・トリオ (10分)。演奏家はロシアの3人のギタリストで、2017年と2018年にサンクトペテルブルクで録音された。ソロ演奏は Andrey Popovsky (1曲目) と Denis Sorokin (3曲目) が担当、トリオ演奏はこのふたりと Alexander Markvart がおこなった。いずれも、非常に簡潔な演奏でありながら複雑で豊かな響きを感じさせる。いかにも杉本の曲らしい、素朴な中に独特な深い味わいをたたえた名品。

価格：1500円