新世代即興音楽シーンの発信地であるウィーンとベルリンにおいて、その活発な活動を通じて重要人物との評価を不動のものとするふたり、ウィーンのマーティン・ブランドルマイヤーとベルリンのニコラス・ブスマンによるデュオ・プロジェクト。ふたりが共有する "pop" や "funk" のフィーリングを、徹底して彼ら独自の演奏スタイルで表現することを目指している。ブランドルマイヤーのドラムと、ブスマンのエレクトロニクスにより生まれる音楽は、かなり抑制された音使いでありながら不思議なグルーヴを感じさせスリリングでさえある。2004年にリリースされたデビュー・アルバム『2CD』(mosz)はそんな彼らの音楽を十二分に捉えた傑作。今年に入って、アコースティック楽器をふんだんに取り入れた注目の新作『Playing by Numbers』(mosz / HEADZ)を発表したばかり。初来日。
マーティン・ブランドルマイヤー (Martin Brandlmayr)(写真右)
ウィーン在住のドラマー。ラディアン (Radian)、トラピスト (Trapist)、ポルヴェクセル (Polwechsel) という名だたるバンドのメンバーでもある。共演者には Christian Fennesz、David Sylvian、John Tilbury、John Butcher、大友良英などなど、そうそうたる面々が名を連ね枚挙にいとまがない。
ニコラス・ブスマン (Nicholas Bussmann)(写真左)
ベルリン在住の音楽家 / 作曲家。チェロ奏者としてスタート後、コンピュータやエレクトロニクスを使った活動へ移行。Kapital Band 1 以外の最近のプロジェクトに、中村としまるとのデュオ Alles 3 がある。ベルリンでのイヴェント企画にも精力的で、シーン作りに大きく貢献している。2006年発売の『Improvised Music from Japan EXTRA 2006:ベルリン特集』(本 + 2 CDs)のCDのプロデュースを担当。初来日。