CD
ftarri-998
通し番号付き、限定500部
2009年8月23日発売
価格 1,800 円 + 税
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村山政二朗:snare drum, cymbal, objects
サウンドワーム (Soundworm):sound engineering, suggestions
村山政二朗 (パーカッショニスト) は1999年にフランスに移住し、ソロ演奏のほかに、ジャン=リュック・ギオネ、エリック・ラ・カーザ、エリック・コルディエらと共演し、近年はCDリリースも多い。毎年帰国して各地でコンサートをおこなっている。サウンドワームは、録音エンジニアで演奏家としても活動する庄司広光の変名。
本作は村山がシンバルとスネア、小道具 (6曲目ではヴォイスも) を使ってソロ演奏した6曲を収録。うち4曲 (2-5) は、サウンドワーム (庄司) との共同作業を前提に村山が作曲した作品で、東京での録音。2〜3本のマイクからなるグループをいくつか用意し、それらをスタジオ内の各所に配置。あるグループのマイク1本は屋外に設置された (これら以外に、2個のコンタクト・マイクをスネアに接着)。スコアには、時間の経過とともにどのグループのマイクをオンにするかが指示されていて、それに従って、サウンドワームがオン・オフの切り替えを担当。一方、村山は録音されているサウンドをヘッドフォンで聴きながら、スコアを見ることなく即興演奏をおこなった。こうして出来上がった作品において、村山の演奏は時間ごとに位置を変え、そして微妙な位相のずれを起こして耳に飛び込んでくる。村山が生み出すサウンドと作曲の構造、この両方の妙を堪能できる作品。残りの2曲 (1, 6) はフランスのリヨン郊外にあるラ・トゥーレット修道院 (ル・コルビュジエの設計で知られる) での演奏で、修道院内の反響を大いに活かした壮大なサウンドが聴く者を圧倒する。