CD
hitorri-995
限定500部
2014年11月30日発売
価格 1,500 円 + 税
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ライナー・ノート
日々の記憶が霞んでいくように、演奏中、自己という意識がだんだんと薄れていき、音の中に自己がいるよう な錯覚に陥る時がある。
このアルバムに収録されている曲もそのような状態になった時のものである。
「too much sadness」の録音は 3.11の直後で、福島原発はまさに爆発していて絶望的な気持ちの中、ふと、あるレコードに手が伸びた。
このような時は行動が早く、次の瞬間にはサンプリングをし、PCに取り込んで演奏を開始していた。
購入してから10年以上が経過しているそのレコードには埃がたっぷりと溜まっていて、プチプチというノイズが頻繁に入るのだが、元々収録されているノイズとの混ざり具合が絶妙で、この埃の音こそが、時間というものの音響化した姿なのかもしれないと思った。
アルバム全体を影が覆っているのだが、影があるところには必ず光があると思い演奏した。
国内外の多くのレーベルから積極的に作品をリリースし、既に確固たる評価をものにしているアンビエント・ドローン作家、Chihei Hatakeyama (畠山地平) の新作が登場!! 2011年、3.11 直後の絶望的な気分の中で、ふと一枚のレコードに手が伸びるや、衝動的にサンプリングし、そして一気呵成に演奏・録音した3曲を収録。全体を通して憂いに満ちているが、「影あるところには必ず光がある」との Hatakeyama の強い思いが込められた渾身の作。
Chihei Hatakeyama プロフィール
1978年生まれ。ソロによるデジタルとアナログの機材を駆使したアンビエント・ドローン演奏はもとより、伊達伯欣との電子音楽ユニット Opitope、佐立努との Luis Nanook、ダブ・ロックバンド All the Frogs Are Our Week End などでも活動。また、サウンド・エンジニアとして、録音やマスタリングを多く手がけている。