(a) 一楽儀光シンバル・オーケストラ -- 演奏されていない4つ目の音の為のメソッド (20:29) (Disc 3, Track 3)
一楽儀光 (12インチ・ベル、A-440チャイム、16インチ・チャイナ・シンバル)
録音:一楽儀光、2001年7月12日 山口「Freak Tone Freaks Studio」
ミックス:一楽儀光、2001年7月13〜26日 山口「Freak Tone Freaks Studio」
この作品は今年初めから演奏しているシンバル・ソロを発展させたもので大、中、小3枚のシンバルの倍音、及びスタジオの響きによって形成される4つ目の音にスポットを当てたものです。この4つ目の音はかなり微妙で、少しのレヴェルの上げ下げで消えてしまったり、自分が少し移動しただけで消滅してしまい、20分間この音を存在させるのに大変苦労しました。当然この音はマスター・テープには存在してなく、ミックスダウンは3トラックをプレイバックしながらフェイダーを操作し、スタジオ内に立てたマイクでエアー録音しました。よく聴いて頂くとわかると思いますが、この4つ目の音の60%は高音で漂った感じです。しかし音量、音程が突然変化したりパルスを形成したり色々な変化をみせています。どういう作用でこういった変化をするのか、今のところまったくわかりませんが、いろいろ実験を重ねてライヴ演奏も可能にしていきたいと考えています。
一楽儀光