(a) 大友良英 -- Cathode #4: Sound check version (5:22) (Disc 1, Track 1)
作曲:大友良英
杉本拓 (エレクトリック・ギター); 秋山徹次 (ターンテーブル、コンタクト・マイク); Sachiko M (サインウェイヴ); 西陽子 (プリペアード17弦箏); 古田マリ (スネア・ドラム); 高良久美子 (スネア・ドラム); 芳垣安洋 (ウォーターフォン、弓); 一楽儀光 (シンバル、弓); イトケン (クロテイル); 植村昌弘 (ヴェトナムのベル)
録音:近藤祥昭、2001年5月 吉祥寺「GOK Sound」
ミックス:近藤祥昭、2001年6月 吉祥寺「GOK Sound」
No edits or overdubs
(b) Ground-Zero -- Feb 1992 (3:17) (Disc 2, Track 12)
作曲:大友良英 + 山塚アイ
大友良英 (ターンテーブル); 山塚アイ (ヴォイス)
録音:近藤祥昭、1992年2月 国分寺「GOK Sound」
ミックス:大友良英、2001年8月 東京「A-102 Studio」
No edits or overdubs
(c) 大友良英 -- The Blue Kite (18:35) (Disc 4, Track 7)
作曲:大友良英
原曲:1993年中国映画『The Blue Kite』サウンドトラック
大友良英 (エレクトリック・ギター、ターンテーブル、パーカッション)
録音:堀口朝世、2000年9月15日 名古屋「シネマスコーレ」でのライヴ
編集:大友良英 (40分MDライヴ録音より編集)
Concert organized by Cinemaskhole and Ririko Mio (Asia Super Cine Center)
No overdubs
(a) この録音は、『Cathode』の続編を録音する際におこなわれたサウンド・チェックをかねた5分間ほどのリハーサルをそのまま録音したもの。内容は「Cathode #4」(仮タイトル) の冒頭部分なのだが、各ミュージシャンが楽器の響き方や聞こえ方の調子をみるために、チェックのための音を出したり、録音のほうでもバランスをとるため設定を変えたりしているので、予期せぬ音楽になった。大きなスタジオを使いライヴに近い状態でヘッドフォン等のモニターをなるべく使わずに録音している。
(b)「Ground-Zero」のファースト・アルバムの未発表テイクから。実際には3時間分以上の録音があったのだが、アルバム用にミックスをした直後、当時国分寺にあったGOK Soundが火事で焼けてしまい、アルバムに収録した以外の、まだミックスをしてなかった音源がマルチ・テープとともに消失してしまった。この曲はその中に入っていたもので、幸いラフ・ミックスのDATがモノラルで残っていて、これを改めてコンピュータでミックスし直したもの。当時作りたかったミックスのイメージをもとに、今の耳で作り直してみた。
(c) 中部地方を中心に襲った大きな洪水の翌々日の名古屋の映画館でのライヴ。会場に向かう途中で見た洪水の傷痕が生々しかった。この日は中国映画を多く上映するシネマスコーレでの公演ということもあって、わたしが初めてつくった映画音楽『青い凧』(1993年、田壮壮監督) のメイン・テーマをモチーフに、パーカッションとduoでやる予定であった。しかし、急なアクシデントでパーカッションが参加出来ずソロの形態をとらざるをえなくなった。結果的にメロディとフィードバックに焦点を当てた演奏となり、その後頻繁にやることになるギター・ソロの原形がこの時生まれることとなった。怪我の巧妙。なお音源は前列で録音していたお客さんのMDを使わせてもらった。実際には40分ほどの演奏だったが抜粋編集した。
大友良英