(a) Sachiko M -- 13072001 (7:16) (Disc 4, Track 1)
Sachiko M (オシレーター 2台)
録音:Sachiko M、2001年7月 東京「A-102 Studio」
この作品では、サウンド・テスト用のオシレイターをふたつ使いました。掌にすっぽり入ってしまうぐらいとても小さいもので、高低5種類の音を出すことができ、ボタンが5つ並んでいます。音が右と左それぞれ一方からしか出ないように極端にパンニングしました。
オシレイターは2年前にはもう使ってました。ふたつに増やしたのは最近です。ロング・トーンの音はサンプラーのサインウェイヴのほうが好きだけど、クリック・ノイズはオシレイターの方が幅があるので。指でこう押して、ひとつだけだとピーって綺麗な音が出るけれど、それをあえて2つ3つ同時に押すと互いの音が反応しあって、結構音が歪んだりして。指の力の入れ方とかによっても全然変わりますし。もちろん再生システム (スピーカーとかね) によっても違う。自分でコントロールできるのは半分ぐらいで、何が起こるかわからないし、事故みたいなものですね。極端にパンふっちゃって、ただボタンを押したり、離したりして事故を起こさせ続けてる……、そんな感じで作りました。割と落ちつきのない曲に仕上げたと思います。
Sachiko M 談