(a) 角田亜人 -- October 26, 2000 (18:26) (Disc 5, Track 4)
角田亜人 (ギター、サンプル)
録音:角田亜人、2000年10月26日
ミックス:角田亜人、2001年7月28日
本作で使用している楽器はエレクトリック・ギターとサンプラーで、サンプラーはギターで操作している。サンプリングされた素材は、実験音楽や電子音楽のレコード、自身のギター演奏、屋外で生録した音源など。このようなスタイルで演奏を始めたのは1996年からのことで、当初は記録された素材(過去)とその時弾いたギターの音 (現在) が同時に発せられることで、聴いているうちに両者の境界が曖昧になっていくような演奏をしてみたいと考えていたのだが、そのイメージを実際に音で再現するのは難しく、思惑通りにはいかないまま、試行錯誤の末、本作のような方向に現在は落ち着いている。
2種類の楽器を同時に操作することで、演奏している本人も、もうひとりの誰かと共演している時のような高揚感を味わうことができ、実際に演奏のスピードもかなり増すのだが、これと同じ感覚をひとつの楽器だけで、もっとシンプルな形で表現できるようにしたい、というのが今後の目標である。
角田亜人