(a) 山本精一 -- Approach 1 (4:49) (Disc 5, Track 5)
(b) 山本精一 -- Approarh 2 (2:28) (Disc 5, Track 6)
(c) 山本精一 -- Approach 3 (5:15) Disc 5, Track 7)
山本精一 (エレクトリック・ギター)
録音:山本精一、2001年8月 大阪「Studio Puzzle」
音のはやさを求めてゆく。からだの速度を上げてゆけばゆくほど、どんどん弦のスピードは遅くなってゆく。身体の限界ということではなく、いつだって音のはやさに、ヒトは追いつくことができない。音を出した瞬間、音自身、猛スピードで全方位をめざすわけで、そのことに、ヒトは当面呆然として、一寸の躊躇が生じる。フライングすれすれの音のスタート・ダッシュに対し、こちら側は何か強力な埋め合わせが必要となる。
山本精一