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恩田晃 / 西原尚
荒野 へ と

cover art

CD、レーベル:Ftarri、CD番号:ftarri-975、2020年12月発売。

恩田晃は長らくニューヨークに暮らし、そこを拠点に活動を続けてきた。ソロ活動としては、ポータブル・カセット・レコーダーを使ったフィールド・レコーディング・プロジェクト "Cassette Memories" を30年に亘って手がけ、世界各地でコンサート、インスタレーション、展示会を開催。鈴木昭男、Annea Lockwood、David Toop、中島吏英をはじめ多方面のアーティストとのコラボレーションも数多い。さらに、キュレーター / オーガナイザーとして様々なフェスティヴァル、イヴェントの企画・開催に関わる。2020年、恩田は20年間のニューヨーク生活を終え茨城県水戸市に居を移し、新たなる活動を始めている。

1976年生まれの西原尚は、音を使ったアートやパフォーマンス、録音、楽器制作と、音の関わる活動をおこなう。舞踏家の田中泯と音楽家の灰野敬二との交流や、民俗音楽学者の小泉文夫や民俗資料の収集で知られる小沢昭一からの影響を通して、西原は独自の美学とスタイルを身につけた。それは、音を鳴らす物と身体の動きを結びつけた彼のパフォーマンスによく表れている。日本国内はもとより、海外でもインスタレーション、展示会、パフォーマンスを精力的におこなっている。

恩田と西原は、西原が2015年にニューヨークにしばらく滞在した時からコラボレーションを開始。翌年2016年11月、西原がニューヨークを再度訪れた機会をとらえて、ふたりは ISSUE Project Room の 22 Boerum Place シアターでパフォーマンスをおこなう。本CDは、この時の録音を編集し5トラックに収録している。

恩田はテープ、フィードバック、アンプ、ベル、シンバル、ファウンド・オブジェクトを使用。一方の西原は、ベル、シンバル、笛、ホイッスル、木製および金属製装置、自作楽器などを使用。大理石の床と高いアーチ型天井を持つ会場は、音の反響が尋常ではない。そのような会場の特性を最大限に活かすべく、ふたりは様々な楽器や装置や物をあちこちに配置し、それに身体の動作も加えて、時に荒々しく、時に精緻に色々な種類の音を繰り出していく。こうして極めてサイトスペシフィックなサウンド・パフォーマンスの傑作は生み出され、ここに記録された。

このパフォーマンスを実際に会場で体験した Nick Scavo の手による、長文のライナー・ノート (英語と日本語) 付き。

mp3 excerpt: track 1
mp3 excerpt: track 2
mp3 excerpt: track 3
mp3 excerpt: track 4
mp3 excerpt: track 5

価格:1800 円


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