CD、レーベル:Hitorri、CD番号:hitorri-976、2021年4月発売。
小川道子は東京出身のクラリネット奏者。桐朋学園大学音楽学部卒業及び同大学研究科修了、ドイツ国立フライブルグ音楽大学 (修士号取得)、お茶の水女子大学で作曲家の近藤譲に師事、カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部現代音楽演奏専攻博士課程修了と、日本、ドイツ、米国の大学、大学院でクラリネットの演奏と音楽学を学ぶ。Tokyo Experimental Festival (Tokyo, Japan, 2013)、Supersense Festival of Ecstatic Music (Melbourne, Australia, 2015)、the Monday Evening Concert series (Los Angeles, 2016), BIFEM (Bendigo, Australia, 2016, 2017, 2019)、Brisbane International Film Festival (Brisbane, Australia, 2018)、Maerzmusik (Berlin, Germany, 2018, 2019) ほか、国内外のフェスティヴァルに数多く出演。2019年には、Ftarri Festival にも Klaus Lang (harmonium)、Johnny Chang (violin)、Samuel Dunscombe (bass clarinet) とともに出演した。現在はドイツ、ベルリンに住み、現代音楽と実験 / 即興音楽のシーンで活動を続けている。
本CDは小川道子のソロ・アルバムだが、クラリネットではなく、なんとハモンド・オルガンを演奏している。長らく使われることなくホコリにまみれていたのを、格安で譲ってもらった1970年代のハモンド・オルガンだ。時はコロナ禍でロックダウン中の2020年5月のベルリン。この異常な日々のなかで、ひとり制作した3曲 (18分、28分、23分)を収録。ハモンド・オルガン独特の柔らかで温かみと深みのある音色が複数重なり、音程の変化と音の微妙な揺れを伴いながら絶え間なく続いていく。
価格:1500 円